経営者の方へ

経営計画のすすめ(事例紹介)

経営計画をきっかけに意識改革を実現
~あきらめず全員でチャレンジすることの価値~
クリーニング業を営む創業者の息子の腹は決まった。父が開業時に建てた店舗と工場の老朽化。このままでは商売がダメになる。後継ぎとして自らが事業を行うためには、店舗と工場の全面改装とそのための資金調達が必要になる。
現状においても実質的に業務を行っていたのは息子夫婦である。しかし老朽化に伴い店舗と工場の改装のために多額の借入れをすることになるが、ここ最近の業績はほぼ横ばいであった。本当に返済をしていくことができるのか。今後の見通しに対する漠然とした不安を拭えなかった。
きっかけは知り合いの社長の勧めで参加した中期5カ年経営計画立案セミナーであった。その際、経営計画の策定に積極的に取り組んだが、具体的なところまで完成するには至らなかった。しかし現状を打破していきたいとの強い思いから再度同セミナーへ参加をした。
その後、さらに月別の経営計画の策定を行う中で、徹底的なコスト削減と借入金の返済原資を確保するための必要利益の算出、そしてそのための具体的な行動計画の作成を行ったのだ。これを着実に実行することで今後の見通しが立った瞬間だった。さらに力強い事業とするために、 全社員一丸となった目標達成管理を行うための仕組みづくりとして毎月の数値と行動の予実管理をおこなう「MAS(Management Advisory Service)監査」の実施にも踏み切った。
このとき、経営計画を作成したことによって、設備投資をして事業を軌道に乗せるまでの流れが明確になると同時に、今後の資金繰り見通しがはっきりしたことで、目標は必達であるという認識が強くなった。数値的なものについても、年間目標から月別目標、さらに日々の目標まで落とし込むことができたことが大きかった。今までは、その数値の意味も考えていなかったように感じられた。
また現在は、毎月、月初に予実会議を開催している。
会議内容については、まず経営理念とその内容について確認を行うことから始めている。基本スケジュールは下記である。

会議参加者:全社員6名 開催時間14:00~16:00

1. 洗濯道場として、社長よりクリーニング全般に対しての基礎知識を高めるための研修を実施する。
 これは、素材・染みに対してのとり方など、具体的なものを社長から伝授する。

2. 予実対比については数値と行動計画の両面にて実施している。
 特に数値においては売上をもとにして、その内容から行動計画について各人ごとに確認している。

3. 予実会議の中で検討された課題より、翌月の全体で取り組む行動目標を検討し、目標に対しての意識づけから、各人ごとのテーマを考え検討して行動計画を具体化していく。
上記の予実会議の継続開催による今年度の最大の成果は、目標を共有することで連帯感が生まれたことである。数値的にいうと今期は基本テーマとして「コスト削減」を掲げて展開しているが、昨年上旬の原油の高騰による石油関連の値上がりもあり、燃料の削減ということで繁忙期である4月にボイラーの稼動時間の短縮をし、16時に電源を落とすということで、作業効率のアップに努める。
当初はスタッフの中でも「無理です」という声があったが、当初の一週間で一気に全員で取り組んだことで、その流れができあがり、スタッフの中でも無理だと思うことが間違いであったという意見が出だした。数値上の成果もあるが、スタッフ一人ひとりに生産性のアップの意識が根付いたことが大きい。
さらにこの会議の開催により、新規来客及び客単価の増収に繋がる行動作りという大きな効果も得られた。


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